日本中国蘭協会


 中国蘭の栽培
中国蘭には、秋から冬に咲く種類と、早春から春に咲く種類があります。
今回は、春に咲く種類(一茎一花、一茎九華、ダダ香、連弁蘭、豆弁蘭等)を中心に
植替と栽培について紹介します。(秋から冬に咲く種類も基本的には同一です。)

1.植替え
@準備するもの
・ハサミとスコップ、バケツとジョロ
・用土(硬質鹿沼土、クレイボール、日向土、日光砂等)
専門店には、ブレンドした土も販売しており、使用される方も多いようです。
大・中・小を準備します。(柔らかい土を多めにするのがいいようです。)
・鉢(プラ鉢、楽鉢、化粧鉢、中国鉢等)
・肥料(マグアンプK、ハイポネックス、スーパーI、醗酵固形油粕)と
活力剤(ネオグリーン、メネデール、キトサン等)
・殺菌剤(スミチオン、マラソン、ベンレート、ダコニール、トップジンM等)
殺虫剤(カルホス、オルトラン、ナメクジ駆除剤等)
A植込み
  消毒したハサミを使用して、悪い根やイモ等を切除し、バケツに入れたベンレート1000
倍液に15分〜20分程度漬けて殺菌した後に植込みます。根の多さと長さにもよります
が、鉢はやや小さめにします。
・鉢底に大粒を、5〜10%程度入れます。この時点で植える蘭を入れ、高さと向きを
決めます。
・鉢の中間に、中粒を60〜70%入れます。この時、鉢と蘭を押さえ、軽く拳でたたき
ながら、用土を入れます。根の間に隙間がないようにします。
・蘭の上部に、イモと根の一部がかかる程少し小粒を入れ、マグアンプKを施し、
更に小粒を足し表土を整えます。(マグアンプKを表土にのせる方もいます)
・植込み終了後は、ジョロに準備したネオグリーン希釈液かメネデール希釈液を、
鉢底から流れるくらい散水します。
B植替の時期
種類にもよりますが、春か秋のいずれも彼岸過ぎがいいと思います。春と秋のどちら
が良いか一概に言えませんが、春は既に新子が成長していますし、秋は新子の当たり
芽を確認出来ます。中国蘭は他の蘭と比較しても強健な品種ですので、観察しながら
植替えて下さい。但し、一年半から二年目には、必ず植替えをして下さい。新子の
当たり具合とか、根の成長ぶりも見られ、植替えもまた楽しいものです。

2.栽培
 @採光
  採光はヨシズとか寒冷紗越しにし、年間を通し60〜80%程度。蘭鉢を置く場所にも
よりますが、夏期は気温も上昇しますので、扇風機・換気扇を使用して空気の流れを
良くしてください。冬場、寒い地方によっては、散水した後に表土が凍る場合があり
ますので、温風機等を使用している方もいらっしゃいます。
 A散水
  散水は季節にもよりますが、栽培される作場や環境(関東,地方といった問題も)
にもより、一概に何日置きとは言えません。但し、表土が乾いた翌日位が最適です。
尚、散水する時間帯は、夏場は日が落ち気温が下がった夕方〜夜が良いと思います。
 B肥料
植替時、マグアンプKを施します。マグアンプKは長期にわたって少しずつ溶けて
効いてきます。指先位の醗酵済固形肥料(肥料を好まない種類は要注意)を1〜2個
施すか、2000〜3000倍の液肥(ハイポネックスかスーパーI)を春と秋に数回、
夕方〜夜間に葉上から十分に散布下さい。中国蘭には特に肥料を好む種類もあり、
葉も丈夫に成長し花付きが良い種類もありますのでよく観察して下さい。
 C殺菌と殺虫
薬品を購入する店で使用方法を聞いたり、取扱方法を良く読んでからご使用下さい。
用途によって異なりますが、カビ病,炭素病,モザイク病,サビ病等の病気には
殺菌剤としてベンレート1000倍等を散布して下さい。カイガラムシ,アブラムシ,
ハダニ,ウンカ等、葉汁を吸う害虫には、殺虫剤として、マラソン,スミチオン,
カルホス等の1000倍希釈液を交互に散布して下さい。ナメクジ,カタツムリにはナメ
クジ駆除剤を鉢の縁に撒いて下さい。シャクトリムシとかバッタには、鉢の表土に
少量のオルトランを早めに散布して下さい。
液状の殺菌・殺虫剤は、年に数回、張るべく夕方〜夜間に散布して下さい。特に注意
する点は、新子が出て、葉の開き始めが要注意です。

(日本中国蘭協会)